エアコンを購入されるそこの貴方、ちょっと待って!購入するエアコンの設置場所は決めましたか?そこではマズいかもしれません!場所によっては問題が後々出てきてしまう事があります。実家のエアコンを洗浄したいだけだったにも関わらず、エアコン自体の引っ越しをすることになった、筆者の経験を元にお伝えします。
設置業者さん来たる。
前回の記事を読んでいただければ詳しく分かるかと思いますが、今回私は実家のエアコンをクリーニングをするため業者さんへ洗浄を依頼しました。しかしフタを開けてみると、エアコンには通常ある一定の左右上下のスペース確保が必要であり、実家のエアコンにはそれが無いことが判明しました…。それにより洗浄はもちろん修理も今後難しいとの判断から、この度エアコンの場所を引っ越しすることになったのです。
そして後日、先日のクリーニング業者から引き継がれ、設置担当の業者さんがいらっしゃいました。現場に新しい業者さんが来るわけなので、また状況説明と対応を一から相談しなければならないかと思っていましたが、先方間で正しく引継ぎが行われていたようでスムーズに状況確認と対応策の相談ができました。
エアコンの適正な位置
前回の話から判明したエアコンの適切な取り付け位置はこうです。「通常エアコンから天井までの高さ5cm、左右どちらも壁から10cmは距離を離した場所に設置するのが望ましい」。しかし実家の壁の面積状況では右側に対し10cm空けるのは難しい状態です。そこで業者さんは会社へ問い合わせし今回のこのエアコン機種は実際のところ何㎝まで空ければ、今後の作業で問題が出ないかの確認を始めました。すると本機種は6cmちょっとのスペースが空けばギリギリ問題ないとのこと。この必要スペースはメーカーや機種によってまちまちだということです。(この記事を読まれて気になった方はメーカーや購入した販売店に確認したほうが良いと思います。)
ちなみに、それでもやはり壁から距離を離さねばならないとなった時は、エアコンの背と壁の間にベニヤ板などを張って窓際を少し飛び出た形での設置も可能とのこと。見栄えはあまりよくないと思いますが、しょうがないのですかね。正直な話、今回これにならなくて良かった。
工事開始!
さて、設置場所も決定し、移動工事です。
エアコンの背に取り付ける、据付板を外し位置を決めます。壁から可能な限りスペースを空け、窓までの距離ギリギリの位置に設定します。これまで2cmほどしか空いていなかったスペースを6cmちょっとほどの空きになるよう位置修正。以前のビス穴などが無駄に見えたりせず見た目は以前と変わらない様子で安心しました。
と、ここで一つミニ知識です。筆者は設置の際エアコンが少し右上がりじゃないかな?と感じました。よーく注視したらなんとなく感じる程度ではありますが、設置角度が傾いていると思ったのです。このことを業者さんへ伺うと、なんとあえてそうしているとのことです。
真っすぐ設置しても当然問題ないですが、配管(室外機へとつながる管)に向けてほんの少しだけ傾けることにより、エアコン稼働中の水捌けが良くなる効果があるそうです。このエアコンは向かって左側に配水用の穴があるので右上がりなんですね。難癖付けそうで危なかった。なお水準計を使用して厳格な調整をし、設置をしてくれていますので不格好な感じはせず問題ありません。
左右数センチのエアコン移動ですが、内部の配管などはそのまま使用するわけにはいけません。室外機へつづく距離に合わせ配管を短く加工、そして補正してくれます。きっとこの作業は、技術者の力量が大きく仕上がりに左右されるのではないかと感じながら眺めていました。キレイに処理してもらい安心。(むしろ最初の設置時より美しかった印象。)室外機へ続く外側の配管の処理も、なんなら当初からのものよりキレイな状態になりました。
以前よりキレイに
今回の施工は、パッと見では目立たないような、ほんのちょっとの移動工事のように見えます。しかし実際には今後稼働するうえでクリーニング、修理の対応もできるベストな状態へと変化したのです。手間はかかってしまいましたが、問題点がいまのタイミングで発覚してよかった。もしも真夏に壊れて修理できませーん!って状態になってしまうと地獄です。そしてちゃんと対応してくれる会社に頼んでて良かった。心底そう思います。家電はお値段の張る商品です。メンテナンスや修理、普段自分で触らないような方は思い切ってプロにお任せしましょう。そして依頼する相手は表面上のお値段に釣られないで、キチンとした知識・内容・保障のある会社にすることを推奨します。
エアコン洗浄いよいよ決行!!
洗浄作業日、いらっしゃた担当の方は②のクリーニング業者さん。顔を合わせるなり「やっと作業できますね(^^)」まったくです。ありがとうございます。
さぁ。始めに洗浄のための用意です。カバーを始め外せる部分は全て外していきます。同時に洗浄の際に浸水しないようデリケートな電機部分はカバーしていきます。見ながら考えていたのですが自分に置き換えて作業するとなると個人レベルではどの部分まで部品を外せるか、または濡らしてはいけないか判断できませんでした。この時点で業者さんに任せて良かったと感じます。実は今回依頼する前に、自分でちょっとバラして洗浄してみようかと良からぬことを考えていたのですが止めていて正解です。
部品を外してみてビックリ。驚くほど汚い…。3年でこれか。皆さん以外とエアコンの中はヤバイですよ。勇気を出して現実を覗いてみるべきですよ!
洗浄開始!噴射!!!
取り外しと洗浄カバーを設置したらいよい洗浄ガンにてお掃除開始です。下の画像にあるように真っ黒な水になって汚れが出てくるわ出てくるわ止まらない。墨汁のような水がバケツ一杯半溜まりました。これが今までエアコンに棲んでたかと思うとゾッとします。こんなん、このまま使ってたら身体に悪かったろうぜ。ヤバイ奴やんコレ。
そんなこと考えている横で、作業員さんはある程度綺麗な水が流れるくらいまで、ひたすら洗浄。細かな部分はブラシで洗い流していきます。
外したカバーや部品は個別に洗浄していきます。みるみるキレイになっていくのを眺め気持ちがいいッス。後から画像を見て気づきましたが、この外したパーツにも一部カバーが施されています。濡らしてはいけない部分あったんですね。自分でやってたら100%見逃しているなコレ。
クリーニング完了!まとめ!
朝9時半から作業開始し、終えたのは12時。2時間半の作業を経て洗浄作業は無事終わりました。画像をご覧ください。なんということでしょう。新品同様とはもちろんいきませんが、かなりのクオリティでキレイに仕上がりました。試運転してみても嫌な臭いや曇った香りはしません。気持ち、稼働音も静かになった気分になるではありませんか。(きっとプラシーボ効果)
まとめになりますが、今回業者さんに頼んで思ったのは、大物家電になってくるとヘタに自分で対処せず、最初からプロに任したほうが手っ取り早いし確実ということ。あと出来れば信頼できる会社に一貫して託したほうが面倒にならないと感じました。自分で手を加えて問題が起きた時、保証が効かないのは当然ですが、もし洗浄を適当な業者に任せて問題が起きたときは保証が適用できないことがあると後から聞きました。今回のケースでいうと移動工事の費用等も購入会社だったため先方負担で最後まで責任をもって対応していただきました。
軽い気持ちで実家のエアコン掃除の面倒を見たけど参考になる体験でした。とりあえ自宅のエアコンも近々クリーニングを頼もう。